サラリーマンブロガー40代からの挑戦!

ブルーハーツの隠れた名曲・風船爆弾の歌詞の本当の意味がわかった

スポンサーリンク

 

風船爆弾は恋の歌じゃない!?

ブルーハーツの風船爆弾(バンバンバン)は3rdアルバム、トレイントレインに収録されていた曲。

 

風船爆弾の歌詞

Oh!恋は風船爆弾
Oh!恋は風船爆弾
いまにも弾けそうな
Oh!恋は風船爆弾

飛ばそう風船爆弾
きれいに飛ばなくても
あなたに届けたい
Oh!恋は風船爆弾

弾む心バンバンババン
あなただけにみつけて欲しい

Oh!ぼくは風船爆弾
誰にも止められない
あなたの胸おくに
あたれよ風船爆弾

弾む心バンバンババン
あなただけにみつけて欲しい
いつだってどこだって遠くても飛んで行けるさ

明日に何が見える
明日に何が見える

涙の秒読みはかぞえちゃいけない
涙の秒読みはかぞえちゃいけない

 

 

この曲の発表当時、わたしは中学生。

 

最初に曲を聴いた感想は、主人公が恋い焦がれて、どうしようもなく好きな相手に想いを伝えたい!

そんな歌なのかなと思って、中学の時の好きだった子にダブらせて聞いていた。

 

それはそれで良いんだけど、最近改めてブルハ聞いてみたら、この風船爆弾は恋の歌ではないのでは?

 

これは戦争を皮肉った曲なのではないだろうかと思ったので、今回記事にしてみました。

 

 

風船爆弾とは

 

わたしがなぜ、最近になってこの曲が気になったのか?

それは歌詞にでてくる風船爆弾が、実在した戦争兵器だということを知ったから。

 

第二次大戦中に日本軍が偏西風を利用しアメリカに爆弾付きの風船を飛ばして攻撃したのです。

 

偏西風自体、よくわかっていなかった当時。

 

誰も考えつかないような攻撃方法で、日本は反撃にでたのです。

 

風船爆弾は重さ約200キロ、35キロほどの爆弾をのせて70時間も飛行可能。

日本から8000キロほどはなれたアメリカ大陸に爆撃したのです。

 

9000以上もの爆弾をとばし、アメリカに到達したのはおよそ1000。

しかもそのほとんどは不発弾や何も無いところに落下して、日本軍が思うような成果はあげられなかったようです。

 

しかしアメリカ本国はまさか空爆されるとは思っていなかったから、さあ大変!!

 

そして、もし細菌兵器が落とされたら?という恐怖もあり風船爆弾の調査には4000人もの学者が調査にあたったのです。

結果として日本軍は、アメリカにそうとうな精神的ダメージを与えたのです。

 

 

ブルハの風船爆弾の歌詞にでてくる相手はだれ?

ずっと恋愛相手だと思ってましたが、お相手は第二次大戦中のアメリカ。

もう一度歌詞を見ながら、今度は相手がアメリカだと思ってください。

 

 

Oh!恋は風船爆弾
Oh!恋は風船爆弾
いまにも弾けそうな
Oh!恋は風船爆弾

 

第二次大戦末期日本軍は、厳しい戦いを強いられていました。

そこで特殊兵器を考えねばならぬと考え出されたのが風船爆弾。

いまにもはじけそうな風船爆弾は、追い詰められた日本軍の真剣な奇策だったんです。

 

飛ばそう風船爆弾
きれいに飛ばなくても
あなたに届けたい
Oh!恋は風船爆弾

 

きれいに飛ばなくても=偏西風に乗って飛ばす舵のきかない風船なのです、きれいに飛ぶわけはありません。

あなたに届けたい=でも、なんとかしてアメリカに届けたい。

恋の爆弾のように

 

弾む心バンバンババン
あなただけにみつけて欲しい

 

あなただけに=他のどこでもない、アメリカに爆弾を落としたい

 

Oh!ぼくは風船爆弾
誰にも止められない
あなたの胸おくに
あたれよ風船爆弾

 

誰にも止められない=1度偏西風に乗ってしまえば、誰にも止められない。

あなたの胸おくにあたれ=アメリカの本土に到達し、爆発してほしい。

 

明日に何が見える
明日に何が見える

 

明日=戦争

何が見える=戦争の先に何がある?こんなことを続けてなんになる?

 

涙の秒読みはかぞえちゃいけない
涙の秒読みはかぞえちゃいけない

 

涙の秒読みはかぞえちゃいけない=人が死ぬことを考えてはいけない

 

涙とは感情の変化ででてしまうもの。

涙の秒読みとは、風船爆弾で人が死ぬかもしれない。

でも戦争なのだから人が死ぬことを考えてはいけない。

 

この曲を作ったブルーハーツのメンバーは、戦争のばかばかしさを唄にしたのではないかとわたしは解釈しました。

 

 

おわりに

随分懐かしい歌をもう一度聴き直して、自分なりに解釈したものです。

菅田将輝主演の3年A組というドラマでクロマニョンズの歌を聴いて、またブルハでもきいてみようかなと思ったのが、風船爆弾を改めて聞いたきっかけです。

 

ブルハの曲には、月の爆撃機など他の歌でもネットでいろいろな解釈がされています。

 

わたしは曲の解釈は人それぞれで良いと思います。

共通の好きなアーティストがいて、同じ曲を聴いて元気をもらえる。

それってなんて素敵なんだろうと思えるから。

 

ブルーハーツをはじめて聞いてから30年。

ブルーハーツはずっと色あせない俺の青春。

 

 

 

↓住んでる地元から車で30分くらいの五浦海岸から、風船爆弾はアメリカに向けて飛ばされた。