雪の坂道はスタッドレスでは不安!?チェーンの必要性は?
いやいやスタッドレスはいてるし、チェーンなんていらないよね!?
雪道けっこう走るけどチェーンてどれ買えばいいの?
本記事は、こんな疑問をもっている方に読んでもらえれば、チェーンの必要性や購入するときの参考にしてもらえる内容になっています。
2018年福井県の国道8号線で、一台のトラックが坂道を登れなくてスリップ。
そのまま立ち往生し、なんと1500台もの後続車が足止め。
真冬の山道で自動車に閉じ込められたら・・・
マジで怖すぎっ
スタッドレスはいてるのに・・・
こんな事がネットでささやかれていました。
しかもその渋滞の距離は46キロにもおよび、解消には丸3日かかったのだとか・・・
そして普通自動車の車内で暖房をかけ続け、一酸化中毒によって死亡してしまった方も。
この事件に限らず、ここ数年これまでの常識が全く通用しない、大雪に見舞われるケースが増えてきました。
そこで、2018年12月14日新たなチェーン規制がひかれました。
場所は急な峠道など、これまで雪の影響で大規模な渋滞がおきた区間。
一般道6カ所、高速道路7カ所、全国で計13カ所の区間です。
守らなければ6ヶ月以下の懲役、30万円以下の罰金が科せられます。
ただし規制が入るのは、本当にものすごい大雪の緊急警報のときのみ!
2017年の冬だけ見ても3回だけと滅多に規制はかかりません。
だからといって安心してはいけません
万が一大雪に見舞われ、どうしてもその道を通らなければならない状況になったときに、スタッドレスだけではなく、チェーンが必須になるのです。
その為にもチェーンの必要性と取り扱いなどをまとめたものが、本記事の内容になっております。
- チェーンをつけると何がかわるの?
- チェーンって付けるタイヤの場所は決まっているの?
- チェーンてどんな種類があるの?
以上3点にまとめてみました。
チェーンを付けると何がかわるの?
チェーンをつけることによるスタッドレスとの最大の違いは、雪の坂道の発進が桁違いに強いです。
正直スタッドレスをはいていれば、東北から北の雪国でもほぼ困りません。
しかし、どうしても大雪が降ってしまったとき、さらに勾配のきつい坂道などを通らなければならないときは、スタッドレスではスリップする可能性は大きいです。
しかしチェーンをはいてスタッドレスと併用すれば、雪の坂道でのスリップの危険は激減します。
JAFのテストで、アイスバーンの勾配9%の登り坂を登る実験をしたところ、スタッドレスでは登れなかったのが、チェーンをまいたら苦もなく登れたというデータもあります。
平地ではなく、いざという時の雪の坂道で、その真価を発揮できるのがチェーンなのです。
チェーンは4つのタイヤの全てにまくの?
チェーンは駆動輪にまくのが大前提です。
前輪駆動(FF)ならフロントタイヤ
後輪駆動(FR)ならリアタイヤに巻きます
これを間違えると、せっかくチェーンをまいてもその本領は発揮できません。
4輪駆動車(4WD)はチェーンがいらないというわけではありません。
チェーン規制区間では4WDであっても例外ではないのです。
また4WDは、FFベースかFRベースかによってもチェーンを巻く前後が変わりますので注意です。
チェーンの種類はどんなものがあるの?
さまざまな種類のあるチェーン。
大きく素材と特徴に分けられます。
素材は3種類、金属製、ラバー製、布製の3つ
金属製・・・価格はリーズナブルだが、走行時の振動が大きい。スタッドレスに取り付けるチェーンを探しているなら金属製が向いています。
ラバー製・・・取り付けが簡単で騒音が少ない。ノーマルタイヤに取り付けなら、ラバー製が向いています。
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布製・・・金属製やラバー製に比べると耐久性や、雪上走破性はおとるものの、簡単に取り付け可能なことや車体やホイールなどを傷つける心配が少ないメリットがある。緊急用に向いている。
その他チェーンの特徴は2つ
はしご型(ラダータイプ)か亀甲形(リングタイプ)か。
はしご型・・・前後のグリップ力が高い。発進時や減速時に強い特性がある。
亀甲形・・・はしご形より前後のグリップは弱いが、左右のバランスがよくカーブでも滑りにくい。迷ったら亀甲形(リングタイプ)がおすすめ。
終わりに
異常な大雪は年に数回あるのは、もう当たり前になってきている昨今。
万が一に備え、自分の命を守るという意味で用意しておきたいものです。
せっかくチェーンを買ったのに、付けるのが面倒くさくて結局付けずに走行してしまうこと。
どんなに面倒でも命にはかえられません。
雪の峠は必ず装着するようにしています。
チェーンの素材や特性を踏まえ装着し、運転にさえ注意しておけば事故率も激減するのは明白ですからね!